ひとなるブログ

心に留めておく言葉、フォーカスすべき事柄、マジョリティ側の意見を日記として記述してますあ

義務と権利

マンションの理事をやっていると理事会で住人と会う。老若男女関係なく。基本的には抽選で決めるようになっており前期から最低1人残ることがルールで私が残ることになった。

 

前年度に賛成多数で決まった理事会参加の報酬、高々2000円/回程度を管理費から割り引くという手法。貰うと所得になり確定申告が必要になるのでこの手法になった。

 

これに異を唱えていたのが新築時から住んでいるご老人。このご老人は理事になることは当然の義務であると、さらに大規模修繕に必要な修繕費が足りず数年前に値上げしたのに理事が報酬を得るとは何事か、といった感じ。これだけ聞けばごもっとも。収入源を確保する前なら尚更。腹わた煮え繰り返るまで言い放ったくらい。

 

なぜ前期に報酬を決めたかというと、うちのマンションはこんな方がいる。

①買って住んでる人

②買って他人に貸してる人

③買ったけどセカンドハウスとして使っている人

 

この中で事実上理事会に参加しているのは買って住んでる人のみ。貸主が近所に住んでいるとも限らないし、セカンドハウスにしてる人なんて尚更。戸数が少ないうちのマンションでは数年に一度順番が巡ってくる。抽選で選ばれた人が理事会に参加しない場合があり、またそれを罰することも難しい状態なため理事になることが単なるマイナス要素になってしまう。プライベートな時間を割いてまで理事会に参加したり事務処理をしたりするため当然の感情だと思う。

 

いわゆる逃げ得を許さないため、せめて真面目に参加している理事に対して得が出るようにした仕組みが修繕費の割引案。ご老人の言う義務もわかるが成り立っていない現状を改善するためには必要なことだと判断し当時の理事会で満場一致で決めた議案である。

 

そのご老人は今期の理事になっており先日最初の理事会があったがいくつかの議題を話し合っている最中に理事報酬を拒否するとのことの申し出があった。それ自身は本人の考え方なのでよいがついでに言ったことが何か引っかかった。

 

老「今年で後期高齢者(75歳)になるんだけど理事になることの免除っていうのはどうかしら」

 

素直な私は確かに肉体的に厳しかったりするので問題ないと思い前向きに考えてもよいと思った。例えば身体に障碍がある方など本人が事実上無理と思える場合は尚更。

 

しかし理事会が終わった後、ふと思った。

 

「理事の拒否って義務違反で権利主張じゃね?」

 

あれれ、理事になることは義務だと言い切ったんじゃなかったか?肉体の老若に関係なく参加する義務があるんじゃないのか?

 

俺は素直だからそれは当然あっておかしくないと思う。しかしこのご老人、自分の義務を捨てて権利を得ようとしている。これは許せない。いわゆる近年に見られる元民◯党系の議員並みのブーメランの刺さり具合。

 

頑張っている老人は好きだが老害はこの世で一番嫌い。一度事実を伝えて反応を見てみよう。管理会社の担当にも事前に意見を聞くか。どんな顔するか楽しみだ、という私が一番性格が悪いか。